データセンターでのラック間光ケーブルの省配線化を実現したMPOカセット
データセンター
パッチパネル
クラウドの急速な普及によりデータセンターの高密度化が加速する現在、光ケーブルの省配線化がますます重要な課題となっています。 三和テクノロジーズ独自の「MPOカセット」を導入頂いたデータセンター事業者様に、導入の背景や採用のポイント、導入効果を伺いました。
某大手データセンター事業者様
導入背景
当社のMPOカセットを導入頂いた経緯について教えてください。
データセンターで使用されているサーバーなどのICT機器が収められているラックは、その規模が大きくなるほど長期的なメンテナンス性や効率的な配線が重要になってきます。 当社でもラック間の光配線処理(ケーブリング)において多数の光ケーブルがかさばっていた状況がありました。そのため将来を見据えてさらに省配線化を行いたいと考え、MPOコネクタの採用を検討していました。 また、多数の光ファイバを結線する光配線盤で光ケーブルの撤去や増設の工事を行う際に、専用の測定機器(光ファイバ心線対照器)を使って対象ポートを確認していますが、手間がかかるためもっと効率化を図れないか模索していました。
選定のポイント
当社のMPOカセットを採用する決め手となったものはどのようなものだったのでしょうか。
三和電気工業(現・三和テクノロジーズ)さんのMPOカセットはメンテナンス性が高く、作業効率の向上が見込めたことが大きなポイントでした。 カセットの前面側に配置されたLCアダプタは、樹脂の部分が半透明なんですね。これによって、接続された光ケーブルへ可視光を入れると、その可視光が透けて赤く見えるので、目的のポートが一目でわかります。 データセンターでのハードウェア導入や修理、入れ替えなどの工事の際に、対象の光ケーブルとポートが目視でも判別できることで、素早く的確に施工やメンテナンスができ、工数の削減や、さらに作業ミスの抑制も期待できると考えました。
導入効果
実際に導入いただき、期待されていた効果は得られましたでしょうか。
ラック内に三和電気工業さんのMPOカセットを導入し、既存の光ケーブルをMPOコネクタケーブルに敷設しなおしたことで、当初の目的どおりラック間の光ケーブルの省配線化を実現できました。 MPOコネクタ化により、配線ボリュームを削減することができました。それによって機能的にケーブリングを行えたため、事故が起きにくくなることが期待できます。またケーブルスペースに余裕ができたことで空調効率の向上効果もありました。 さらに、半透明のLCアダプタを採用したことで、配線作業者は対象ポートを特定しやすくなったと感じています。実際に、作業者の負担や工数の削減により作業ミス抑制にもつながっています。
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